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更新終了となってしまったNorton Internet Security(以下NIS) 2003から2006にアップグレードしたのが去年の2月初め。インストールに際し様々なトラブルに見舞われながらも(*)なんとか安定動作するようになり、それから約1年間に亘ってうちのPCを外敵から守ってくれたノートン先生。でも、今度ばかりは我慢の限界。遂に先生とお別れしなければならない日がやってきてしまったようです。
(*) 参考: さようなら、ノートン先生(1) (ひぐまのひまグ)
更新サービスの期限終了まであと10日と迫った今日、当日の予行演習にとサービス延長を申し込むボタンをクリックしてみたところ、ブラウザにシマンテックストアのページが開きました。新製品の紹介と並んで一番下に「現在の製品を継続して利用される方はこちら」とあったのでそこを見てみると…。
Windows XPでご使用中のお客様は「申し込みコード」をご購入いただき更新サービスの期限を 延長することで、2007に搭載されている最新の機能が利用可能になります。詳しくはこちらをご覧ください。
※製品の機能は追加、変更、削除される場合があります。(赤字は筆者による)
シマンテックストアの更新サービス延長ページより
一瞬この文章を読んだだけでは理解できず危うく購入ページに飛びそうになってしまいましたが、よくよく読むとこの「申し込みコード」なるものをを購入すると自動的にNIS2006から2007へのアップグレードに同意したことにされてしまうようです。つまり「更新サービス期限延長申し込みコード」ではなく実際には「NIS2007へのアップグレード申し込みコード」でありながら、単に「申し込みコード」とだけ表示することでユーザーの錯誤を狙い、知らない内に新製品を買わせようとしているとしか思えません。
仕掛けられた罠はそれだけではありません。「詳しくはこちら」と書かれたリンクをクリックすると、詳しい更新内容の説明ページではなく、なんと「ノートンアップデートセンター」という最新版のインストールページに飛ばされてしまうのです。しかもそのページがセキュリティ対策企業とは思えないほどずさんな作り。ファイルのMIMEタイプ設定が不適切なため、IE6 SP2のオプション設定で「拡張子ではなく、内容によってファイルを開くこと(*)」を無効にしていると次のような警告が出て動作しないのです。
(クリックで拡大)
ノートンアップデートセンターから開かれたポップアップ。このファイルの拡張子は msi であるが、Content-Type は text/plain に設定されているため、中身がテキスト形式で表示されてしまっている。
ここで調査中止したためこの先は確認していませんが、このまま続行すればActiveXコントロールがインストールされてユーザーの環境を調査した後、半強制的に新バージョンを送りつけてくるであろうことは目に見えています。実際にはアップグレードしかできないのに「現在の製品を継続して利用」できるかのように偽り、「アップグレード申し込みコード」を「申し込みコード」と詐称。しかも詳細を確認しようとするユーザーにはダメ押しのActiveXを用いてアップグレードを強要する。まさにマルウェアまがい、いやそれ以上の暴挙と言っても過言ではないと思います。
それでも今後も定義ファイルの更新サービスを受け続けようと思えばNIS2007にアップグレードするしかありません。しかしなんと、NIS2007では更新価格が値上げされたにも関わらず……。
シマンテックストアに表示されている「申し込みコード」の価格は5,985円で、これはすぐ上にある最新版のダウンロード価格と同じ。実質的な中身が同じだから当たり前ですね。NIS2003から2006へのアップグレード価格は5,565円でしたから、およそ400円の値上げです(バージョンが「1」しか違わないのに!)。しかもNIS2003の時は年間4,200円で延長キーが購入できましたから、そこから考えると約1,800円もの値上げとなります。バージョンを重ねる毎に着々と値上がりしていることが分かります。
しかも価格が値上げされたにも関わらず、NIS2007は2006に比べて幾つかの機能が削除されているらしいのです。
[削除された機能][Add-on Pack(無償)に移行した機能]
- 場所に基づくセキュリティポリシー機能
- 通信状況等をグラフ表示する機能
- 一部のプライバシー保護機能
- ActivX や Flash を遮断するセキュリティ保護機能
- 詳細なログ機能
- 保護者機能 (一部機能削除)
- Norton Anti SPAM (一部機能削除)
- 広告ブロック機能
(2chセキュリティ板のこのスレを元に筆者が編集)
NIS2006に比べて2007では動作が軽くなったと言っていますが、機能が減ったのだからある意味当たり前といえば当たり前(*1)。なるほど先ほどのシマンテックストアをよく見てみると、確かに「製品の機能は追加、変更、削除される場合があります」と書かれています。しかしこのページを見てみると新機能及び強化された機能については書かれていますが、削除された機能のことはどこにも書かれていません。どうせユーザーに選択の余地は無いのだから説明してもしなくても同じということでしょうか? バカにするのもいい加減にして下さい(*2)。
(*1) そんなことする前に、初心者に恐怖心を植え付ける糞重いアニメーションを止めろと小(ry。
(*2) とはいえ削除された機能の中で個人的に使っていたのはプライバシー保護のReferer/User-Agent遮断機能と広告ブロック機能くらいなので、Add-on Packを入れるまでもなくFirefoxの拡張機能で補完すればいいだけの話ではあるんですが。
ところでこちらのページにはこんなことが書かれています。
2006年版のユーザーは、シマンテックが提供する更新サービス(サブスクリプションサービス)の一環として、インストール後1年間までは最新のセキュリティ機能を追加費用なしで利用できる。更新サービスの有効期間内にあるユーザーは、「ノートン アップデートセンター」を通じて、最新の製品機能にアップグレードできる。
シマンテック、「ノートン2006」利用者向けに無償アップグレード (Internet Watch)
今にして思えばこれは無償という言葉でユーザーを釣って、いつの間にか高い更新料を払わなければならないようにするための罠だったのですね。「追加費用なし」と謳っていますが、この仕組みを利用してアップグレードしても残存する更新サービス期限そのものが延長されるわけではなく、期限が来れば普通に更新料を払わなければなりません。しかも、この分だと次のNIS2008ではまた「アップグレード」と称して更に値上げした価格をふっかけてくるということも十分考えられます。まさにアップグレード地獄。残念ながら、もうこれ以上先生についていくことはできません。
*
というわけで、もう見切りをつけました。これから更新サービスの期限が切れる10日後までの間にウィルス対策ソフトとファイアウォールのそれぞれについて代替ソフトを探そうと思います。フリーソフトで揃えるなら今のところNOD32 AVG + ZoneAlarmの組み合わせが良さげ。でもKaspersky Internet Securityも気になるところではあります。これもNISと同じ統合セキュリティソフトですし、試用版からだと5,775円で製品版が手に入って(しかも15ヶ月使える)、年間更新キーが4,095円。トータルコストを考えるとNISに比べてかなり割安です。とりあえず試用版を落としてみるかな……。
なにはともあれ。さようなら、ノートン先生。
※ノートン先生ときれいさっぱりお別れするためのノートン削除ツールはこちらにあります(笑)。
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