1リットルの涙(終) 「遠くへ、涙の尽きた場所に」

■ TV Posted by ひぐま (Higmmer) on 2005-12-21 at 06:03:29

◆共有テーマ: 1リットルの涙 [テレビ・ラジオ]

とうとう最終回を迎えたこのドラマについて、実話を基にした話であることを考えると軽々に批評するのは憚られるのですが、あくまでドラマという観点で見た感想ということで書かせて頂きます。

人の死を扱う必要があるためかドキュメンタリー色の強い最終回だったように思います。じわっとくるシーンはいくつかあったものの演出が控えめだったせいか既に覚悟ができていたためか今回は号泣とまではいきませんでした。しかしひとつひとつの言葉を遺言のように紡ぎ出す亜也の姿には心打たれるものがありました。

惜しむらくは遥斗に葉書を読ませたり日記を読ませたりするなど、彼を物語から外して視聴者の代弁者としてしまった感があることです。まぁ日記のくだりは「出版する前に彼には先に読んで欲しい」という亜也の気持ちを表現したとも取れなくもないですが、前回で二人の恋愛関係が解消されている以上それは考えにくいですし、亜也の手を握りさえもしないなど明らかに遥斗は「そこにいない第三者」として描かれている気がします。彼女の「ずっと生きて(ね)」という言葉はむしろ視聴者に対して向けたメッセージと考える方が自然であり、だからこそ彼のその後の人生については一切触れずに終わらせたのでしょう。彼の父の言葉を借りれば「これからは自分の好きなように生きろ」と我々に言っているようです。

確かに演出の意図としては理解できるのですが、これはドキュメンタリーではなくドラマである以上、物語として広げた風呂敷はきっちりと畳んで欲しかったところです。水野先生の下で研究の日々を送っている遥斗の姿をワンカット挿入するか、最後の丘のシーンで水野先生の口から言わせるだけでも良かったと思います。また、亜也姉の代わりに東高を卒業すると言った亜湖についても、最後のアルバムに写真だけでも入れておくとかフォローのしようがあったと思います。花いっぱいに囲まれて眠りたいと言った亜也の想いもドラマの中で実現してあげて欲しかったです。

逆にラストシーンで丘の上に大勢の人々が訪れるシーンは少々やりすぎだと思いました。おそらく実際の亜也さんに対する敬意を表したものであるとは思うのですが、あのシーンがなくとも最後のテロップと写真で十分すぎるほどそれは伝わっていたと思います。いきなり「5年後」に亡くなるシーンも敢えて言うなら入れない方が良かったかも知れません。というか病室での亜也と遥斗のシーンから夢の中のバスケまでの流れが良かっただけに、そこで余韻を持たせたままエンディング(補完シーンをバックに)としてドラマ部分をきちんと締めておけば、最後の丘のシーンもそれほど違和感なく見られたと思うのですが…。

総合評価: ★★★★☆

なんだか書いているうちにいろいろぼやいてしまいましたが、それもこれまでの回を通して期待度が上がっていたからこそであり、ドラマ全体としてのクオリティは今期の中でも一番だったと思います。自分を精神的にここまで追い込んでくれるほどにハマったドラマは近年ありませんでした。それでも星4つにしたのは、自分の中でこのドラマを完結させるにはまだ足りないピースがあるからです。それを埋めるにはドラマでは描かれなかった現実を知り、実際の亜也さんが何を考えどう生きたかを確かめなければなりません。これから原作本を読んで、もう一度しっかりと考え直したいと思います。

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Tracked from オガチャン的ライフ  on 2005-12-21 at 09:57:58
本題に入る前に亜也さんの詩を紹介したい。小さな心で 小さな花をあなたは うけとってくださいますか小さな手で 小さな愛をあなたはうけとってくださいますか (文字盤で)この詩に今回のドラマの重要なポイントがあると実感した。昨日、原作「1リットルの涙」と母の手記

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コメント

Posted by なお (ID:-) [URL on 2005-12-21 at 09:05:38 [編集]
1リットルの涙最終回でしたね
また泣いてしまいました
亜矢が書いた日記が、人の役にたったことが
よかったですね
亜矢の言葉に共感され、感動されたんでしょうね
今まで感動した言葉ってありますか
よかったら教えてください
ぜひ遊びにきてくださいね

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